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2021.04.20
図書紹介

福音館書店 みつけようかがく シリーズ

#図書紹介

福音館書店 みつけようかがく シリーズ

 

科学に興味のある幼児から、小学校高学年のお子さんでも十分楽しめる内容になっています。
親子で読んでもいいし、生活科や理科と絡めて学校で紹介してもおもしろい本です。

魅力① 子どもが、自身の経験から考えられる身近な事象を題材にしている
魅力② 科学的な事実や言葉を、子どもにもわかりやすい文章で説明されている
魅力③ かわいく、イメージの助けをしてくれる挿絵が全ページに描かれている
魅力④ 興味を引き付けるインパクトのある出だし
魅力⑤ 家庭でも実践しやすい楽しい取組みや活動を紹介、促してくれている

 

シリーズを読み広げていくと、例えば“いきている”という話から、食物連鎖や心臓の作りにつなげられたり、水の状態変化の話から水の循環、雨や雪の話に発展出来たりと、どんどんつながり、広げ、深めていくことができるようになっています。どの本も科学的な内容もしっかり盛り込まれているので、大人でも「へえ!」と思うことも、いくつも出てくると思います。

 

福音館書店さんが出している「絵本の与え方」の中で触れられている内容も素敵なので一部紹介したいと思います。
「子ども向けの科学絵本、知識の本も、基本的な考え方は物語絵本と変わりません。知識を教えるとか、理科教育の準備になるとかといった、すぐ役に立つ、ためになる本だとせっかちに考えないでください。それよりも、まず子どもの好奇心や興味をどれほどかきたて、楽しませるか、おもしろがらせるかが、これらの絵本の価値を決めるものだということを、何よりも第一に考えてください。」

 

みつけようかがくのシリーズは、どの本も、子どもたちが自分の生活と結び付けられる身近な内容から入りこむことができ、驚きや新たな発見を経て、読み終えたあとにはわくわくする気持ちが残ったり、日常のものの見方に新しい視点が増えていたり、そんな科学絵本です。
よかったら読んでみてください。

大西 裕里