Category
Archive
#図書紹介
書籍紹介の情報
Silverman, L. K. (2013). Giftedness 101. New York: Springer Publishing.
幅広い読者を対象とした内容ですが、研究に裏付けられており、研究者にもおすすめです。心理学者である著者のSilverman氏は、才能教育の主なテーマ(例えば、生まれ持つのものか、それとも育成できるものかといった議論)を挙げ、対立する見解も紹介した上で、著者自身のスタンスも示しています。
本書の主な目的は、①才能児に対する勘違いを覆すこと、②心理学的な真実として「才能」を捉えること、そして③才能児は特別なニーズのあるグループという認識を広げることです。
この本を読むと、他の才能教育の書籍の理解も進み、深まります。
お気に入り引用
「才能=成績・達成」という考え方は、親より教育者によくあるもの ”The equation of giftedness with achievement seems to resonate with educators more than with parents.” (p. 25)
教育者・研究者は、「足跡:はっきりわかる達成」そのものが本人であると勘違しがちである ”Many educators and academics mistake the tracks—visible achievements—for the beast itself.” (p. 3 )
書籍の目次
エルッキ・ラッシラ(Erkki T. Lassila)